会社員生活がほとほと嫌になり50歳を機に早期退職、現在は第2のモラトリアム中。311後、マレーシアのクアラルンプール(KL)へ移住、のんびりと暮らしている。
海外暮らしは得るものがあれば、失うものもある。温泉、落語会、サッカー観戦が大好きだったけど、できないのが残念。
それと、すしを食べることも諦めたことのひとつ。
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KLに戻る途中、大阪で「Godzilla ゴジラ」を観た。エンターテイメントとしてよくできていて、かなり面白かった。子供の頃、ゴジラ映画をよく観たので、この映画には特別な思い入れがある。
ムートーという新しい怪獣の存在が出色だ。気味が悪く憎たらしいほど強い。物語はこのムートー誕生の痕跡を追うところから始まる。ゴジラはそもそも、水爆実験から生まれた核の落とし子であって、人間が恐ろしい核に立ち向かう象徴としての存在だった。それがこのハリウッド版では、ゴジラではなくむしろムートーにその設定を置き換えていた。その結果、善のゴジラ対悪のムートーという構図になっている。
気になったのは、1940~50年代の水爆実験が、その頃出現したゴジラを倒すために行ったものだという描写だ。これは過去の過ちを正当化していて、いただけない。
海外版と日本版の予告編が違うと評判だったので注目していたが、どうだろう?日本版は原発事故と津波のシーンをカットしたらしいが、原因を作ったのはムートーだから意味深だ。いずれにしろ観客がこの映画を観て、今さらながら、「ゴジラ誕生の理由」を知り、核や311の真実を考えるきっかけになればといいなと思った。
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