会社員生活がほとほと嫌になり50歳を機に早期退職、現在は第2のモラトリアム中。311後、マレーシアのクアラルンプール(KL)へ移住、のんびりと暮らしている。
海外暮らしは得るものがあれば、失うものもある。温泉、落語会、サッカー観戦が大好きだったけど、できないのが残念。
それと、すしを食べることも諦めたことのひとつ。
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先日、サンウェイギザモールに行った際「すき屋」で牛丼を食べようとしたら、店がなくなっていた。前からアップタウンにオープンしたことは知っていたが、どうやらそちらに移転した形になっている様子。そんなニュースに接し、ショップタウンの将来について考えさせられた。
すき屋にしてみれば、ショップロットとしてはコタダマンサラ(Dataran Sunway)よりアップタウンの方が、価値が高いということなのだろう。コタダマンサラは、近くにテスコがあるくらいだから立地としてはまずまずだろうし、モールの中に駐車場があるから駐車問題はそれほど深刻ではないと思われる。ただし、最近ずっとMRTの工事を近くでやっているので、帰る時が渋滞しているというマイナスはある。
一方で、アップタウンはビジネスマンが多いから、潜在顧客も多いということだろう。確かに、メガモールの吉野家もチャイニーズを中心とした若いお客が中心だ。アップタウンとコタダマンサラを比べると、ショップロットの1階が営業している率がかなり違うように見える。
ショップロットの成功の鍵は、立地の次に大事なのは駐車スペースの確保だと思う。大抵のショップロットは、3、4階建ての建物の前を駐車スペースとして共同で使う仕組みを取っている。店の従業員も使うので混雑時には台数が限られて、目当ての店の近くに止めることが非常に困難だ。さらに2重3重駐車が頻発して煩わしい。
この暑いマレーシアで、目指す店から500メートルも離れた場所に駐車して、歩いて行こうとするだろうか?だったら、ショッピングモールに行こうか、ということになりはしないか。ショップロット全体として流行ったら、それだけ来店客も増えるので駐車場の競争率も高くなり、逆に敬遠される結果になるという悪循環。南国でしかも車社会のクアラルンプールならでは、の問題点か。
そういう点で、大型ショップロットとしてはアップタウンもコタダマンサラも近くのビルに大型駐車場を備えているし、スバンジャヤのSS15には有料駐車場がいくつもあって、駐車問題の解決に努めている。
要は、多少は駐車の苦労しても行きたい店があるのかどうか、行く必然性があるのかどうか、ということに尽きる。駐車問題以前に、立地やマーケティングで失敗し、廃墟と化したショップロットを見るにつけ、ああここにもなと暗澹たる気持ちになる。
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