会社員生活がほとほと嫌になり50歳を機に早期退職、現在は第2のモラトリアム中。311後、マレーシアのクアラルンプール(KL)へ移住、のんびりと暮らしている。
海外暮らしは得るものがあれば、失うものもある。温泉、落語会、サッカー観戦が大好きだったけど、できないのが残念。
それと、すしを食べることも諦めたことのひとつ。
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こちらに移住してきて、インド料理のロティチャナイなるものを初めて食べた。ロティとは、日本で馴染みのナンよりも薄く小麦粉を焼いたもので、油やマーガリンが混ざっているのでフワフワして、パンよりもパイ生地に近い感じ。これにカレーを付けて食べる。
これはこれでとてもおいしいのだが、カレーが薄くて(水っぽい)自分には物足りない。朝食ならちょうどいいが、昼食や夜にご飯と食べたい時は、薄いカレーは合わない。
何故マレーシアで食べるカレーは薄いカレーばかりなんだろうと不思議だったが、カレーの歴史を調べていてようやく分かった。インドには、北インドカレーと南インドカレーというのがあり、日本のインドカレー屋で食べているような濃厚なカレーは北インドカレー。一方で、マレーシアのロティチャナイの薄いカレーが、南インドカレー。製法や材料も異なるらしい。
マレーシアは南インド地方から移住してきた人が多く、そのため南インドカレーが定着。料理店も、南インドカレーを出す店がほとんどになった、ということだ。店構えも違っていて、北インドカレー店は高級、南インドカレー店はオープン(壁やドアがない)で、よく言えば庶民的な店。

ということで、普段から濃厚な北インドカレーが食べられない鬱屈がたまっていて、それを晴らそうと、「SAGAR」という店に行ってきた。場所は、バンサー。

タンドーリサラダ(Tandori Sarada,18RM)とエビカレー(Jhinga Makhanwal,32RM)、豆カレー(Mah Makhani,18RM)を頼んだ。それにチーズナン(Cheese Naan,12RM)とホワイトライス。料金はいずれも、税・サービス料別。
確かに味は濃厚。しかし、オーダーした料理がよくなかったのか、カレーにしては甘かった。インド料理専門店なのだから、かなり辛いかと思ったが、全然違った。好みの味ではなかったのが、残念。
それにしても、北インドと南インドではカレーの文化がこれだけ違うということに驚いた。南インド出身の人は、ナンという食べ物を見たこともなければ食べたこともない、人が多いのだとか。日本でいえば、うなぎの蒲焼の調理法が天竜川で分かれる感じか。
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